150年振りの復活・大船鉾
祇園祭の後半・後祭(あとまつり)には今年の主役である「大船鉾(おおふねほこ)」が150年振りに巡行に参加。
おっかけてきました。
幕末の蛤御門の変で大火が京都の町を襲い、大船鉾は木造の本体を焼失。
以来150年「休み鉾」で、ようやく資金が集まり巡行に出られるまでに形が出来上がりました。
(ちなみに本体1億2千万円也。家2,3件建ちますね)
これから漆を塗ったり船首を飾る竜頭を作ったりと、まだまだ完成には遠いらしく、
今後50年100年かけて資金を集め本来の姿にしていくそうです。
宵々々山(巡行の前々々夜祭のようなもの)で大船鉾を見物に来られてる人たち。やはり多かった!
船首を飾る大金幣(だいきんぺい)などの懸装品は200年前のもの。
まだ漆を塗っていない白木の本体との新旧コントラストが新鮮です。
粽や手ぬぐいはこの宵山初日の午前中には売切れたとか!
→2012年に粽を買ったことがありました。金刷りのお札が素敵。
翌日朝の新町通りから南の大船鉾を臨む。
新築の家みたいにピカピカです。
この立て札や会所の張り紙など、どれも古くからあるような書体や旧字で書かれていて雰囲気あります。
巡行の朝、大船鉾の出陣を見たくて四条通に行ってみたら、警備のおまわりさんが「もう行っちゃったよ」と…!
様子見に新町通を上るとすぐ追いつきました。大船鉾は順番が決まっている「鬮(くじ)取らず」で大トリです。
お尻を追いつつ懸装品のクローズアップを狙う。
楫(かじ)は刺繍。龍の目はガラスだそう。
楫も欄懸けも17~18世紀のもの。
前懸け・後懸けは貴重すぎて今回付けてないとか!
御池通に上ってきた大船鉾。
初めての辻回し(方向転換)です。【セミの声爆音注意】
また船首にはちびっこたちが乗っている… 裏山…
風が吹いた時にたなびく吹き流しの動きが雄大でした。
御池通で見届けて四条へと下る途中に出会った、京都らしい風景を少し。
一休みしてから四条通に戻ってきた大船鉾を最後に見に行きます。
その前にやって来た「南観音山」、松の木には白い鳩がとまっていると聞き、撮ってアップにしてみると居た!
「北観音山」には尾長鶏がとまっているそうです。
帰ってきた大船鉾
最後の辻回しをして新町通へ。拍手があがります。
無事に巡行を終えて、町の人も作った大工さんたちもかなりホッとしてるだろうなぁ。
私の祇園祭も終わった〜 楽しかった〜
また来年!
2014年 祇園祭・前祭の記事はこちら