ニットショップ・イトコバコの内覧会
11月4日にオープンする、手芸メーカー・ハマナカのコンセプトショップ「イトコバコ」の内覧会に行ってきました。
ロゴ・ショップツール・パッケージ・HP&オンラインショップのデザイン依頼のお話をいただいてちょうど7ヶ月。
立派な町家のお店が出来上がっていました。
元・ハマナカの女子寮だったという町家を宮大工さんが改装して素敵な空間になっていましたよ。
看板が大きくて立派…
お店の玄関では靴を脱いであがります。サイドには、レースリボンや小瓶に入ったボタンなどがズラズラ。
オリジナルの紙箱(小)がぎっしり並べられて、毛糸の小玉が色別に入ってました。
私はこの箱など主に紙ものをデザインしたんですが店舗内のディスプレイは今回初めて拝見し、そのアイデアや迫力に圧倒されました!
右:レジカウンター背後にも箱や毛糸ぎっしり。その左には毛糸を巻いたコーンや玉がぎっしり。
元々アメリカにあるようなニットショップみたいにカラフルな毛糸をぎっしり並べたいと担当の方がおっしゃっていたので、それが実現されていて、さらに日本らしい町家の中というオリジナリティも加わって見応えのある店内になっていました。
ぎっしり・ズラズラは続きます。特注の引き出しに毛糸。
レジカウンター側面にも。
店奥の棚にも。
その棚の裏側はガラス張り。ここは町家でいう「おくどさん」部分で、細長い土間が奥に伸びています。土間の分、天井が高いです。
日本の売られている毛糸って玉になって紙の帯…というイメージですが、こうやって大きなループ状で引っ掛けてあると素材感が強まるというか、「採って出し」みたいな新鮮な気がします。
欧米ではこういうディスプレイをよく見かけましたが。
奥の庭も立派でした。小豆島から運んだという(店内に入れるのが大変だったそう)樹齢100年のオリーブが鎮座してます。縁側の座布団がレトロなようだけどポップでもあり、町家と絶妙な組合せになってますよね。
2Fにあがった所。この模様のあるガラスも今では貴重そう…
扉の鍵や建具も古いものを使ってあって、こだわりを感じました。
2Fはギャラリー・ワークショップスペース。
広い窓を開けて、ベンチの背もたれのようになった手すりを背に座ることもできました。
奥は和室。ここの天井が格子に組まれていて、てっきり元からあったものかと思ったら新しく作ったとか…すごい。
床の間がシュールなことに。
ちょっと現代アートっぽい。
目当てのひとつでもあった 菓子作りユニット「日菓」さん特注の和菓子を2Fで頂きました。
「想いがこもりすぎてピンクに染まったセーター」という外郎。なにこの乙女なテーマ!
右上は老舗・一保堂さんのお抹茶です。この2つと町家のイトコバコ、よくお似合いです。
中もちょっと濃いピンク。きれいだし美味しいしニマニマしました。
帰ってお土産を開けてみると、ここにも日菓さんの「編みかけ」ミトンが。かわいい…
右は、これもデザインリニューアルした「組紐カード」。順番に紐をかけていくと組紐になる道具です。
以上、とても見応えある楽しい内覧会でした。
ここまで職人さん方とハマナカの担当者さんが苦労されて作り上げて来た過程が、こちらのブログで事細かに書かれていて一読の価値大有りです!
→ ハマナカ商店
イトコバコ 店舗・HPは2013年11月4日オープン。オンラインショップも直後オープン予定だそう。
Webサイトもデザイン・構築・写真撮影を手がけました。ぜひ見てみてください。
お近くの方は、イベントやワークショップも面白そうな企画を聞いてるのでおすすめします。
イトコバコ
602-8155 京都市上京区主税町1071
tel. 075-822-0011
JR・地下鉄「二条駅」より徒歩13分
市営バス 「千本丸太町」より徒歩2分