使用例の写真が素敵なvitra社のカタログ
使用例の写真が大好きな、世界的家具メーカー・ヴィトラ社のカタログ。
その商品も元々好きなんですが、グラフィックデザインももちろん素敵なわけで。
おそらく最近の冊子カタログはこれで全部なはず。
それでも2007年前後のもので、その後は出ているのを確認してないのですが…(残念)
一番上の白いカタログが最初に手にしたもので、
hhstyle.com店舗で¥1,890という安さ(この内容では!)に2冊買おうかと思ったほどです。
その白いカタログは、変わった装丁になっていて
SelectとArrangeの2部構成、でも表紙でつながっていて、広げると下のように
2冊並べて見られる仕様。
なぜ並べる必要があるかというと
右のArrangeにはスッテキーなお部屋で使われてる家具の写真集のようになっていて、
あ〜 このDSRとかいうイスほしいな〜 という時に
記載されているページ数に従って左のSelectをめくると、ディティールが載っているので
右で理想の空間、左で具体的なサイズなどを確認して購入を検討するという使い方。
Selectにはタブも付いていて、OfficeやHomeなど目的別にも見やすい。
しかし何より好きなのは、Arrangeの方。
中には商品どこ!?と思うほどのさりげなさで、リアルな海外のお部屋(散らかったりしている)に
溶けこんでいるスタイリングの写真です。
↑この写真の中では、青い壁掛け時計と左下のコルクチェアが商品。
そういえば時計は私の、コルクは夫の誕生日に贈り合ったものだ…(偶然)
赤いPanton Jr. こないだうちに来たやつ。
同じく白い子。何だか山上の家のお庭に置かれてますよ。
有名な商品でも雑めに扱ってる写真がよくあって、 そのラフさに憧れます。
こういう、中学生みたいな部屋に超高級なAmoeve (アムーベ) がテキトーに置いてあったりするのんに、しびれる。
イームズのLa Chaiseが、3本足で歩いて出てきそうなこの写真も好き。
やけにリアルな生活感があるお部屋は、以前輸入代理店の方に聞いたところ
vitraの社員のお宅なのだとか。(豪邸もたまにあるけど役員のだろうか)
それにしても散らかっててもかっこよく見えちゃうのは
自然なようでいて絶妙なスタイリングがされているんだろうなぁ。
ちなみにvitra本社はドイツとスイスとフランスの国境あたりにあって
私はよくどの国に属しているのかあやふやになりますが、スイスです。バーゼルという街。
いつか絶対行ってみたいなvitra本社!(←うらやましい) ミュージアムとかあるんですよ。
話は戻ってカタログ。
時々中に短めのページ部分があって、世界中のイラストレーターさんがvitra製品をモチーフに自由な表現をしてらっしゃいます。日本の100%ORANGEさんも。
100%ORANGEさんはエレファントチェア等のパッケージも描かれています。すごい!
後ろの方にはアートなページもあったり。
「カタログ」の響きにある堅いイメージのない、自由で楽しい、とってもポジティブな立派な作品集に仕上がっているのです。
それで毎年出るのを楽しみにしていたんですが、この3冊以降は一度原宿のhhstyle.comでタブロイド紙風のやや簡易なカタログを見ただけで、本は出ていないようです。
あぁあ残念!この分厚いタブロイドもよいけれど。
また本出てほしいなぁ