諸江屋の正月限定・人形入り「福徳煎餅」
金沢の老舗和菓子店・諸江屋(もろえや)さんの、年末年始限定で売り出される立体的なお煎餅です。
中には砂糖菓子や土製の縁起の良い人形が入ってます。
スキーで金沢に行く両親にお土産何がいい?と聞かれ、ちょうど年末だしこちらを思い出してオーダーしたのです。
透明袋に水引きが巻かれるようにプリントされていたり、絵面がレトロな割に淡いピンクと紺色の組合せがモダンだったり、諸江屋さんの商品はパッケージも好きです。
この「福徳煎餅」は、なんと1809年に加賀藩主が祝賀用に作らせたという歴史あるお菓子。
黄金(黄)と白金(白)色の煎餅が俵や打ち出の小槌などに象られています。
5個のうち3個に砂糖菓子人形、2個に土人形が入ってました。種類は三十種もあるらしいです。
どんな人形が出るかで新年の縁起を占うとのこと。日本式ガレット・デロワみたいですね。
今回は一人で全部割ってしまいましたが…
ひとつめは砂糖菓子の招き猫でした。ゆるゆる。
打ち出の小槌から出てきたので大黒さまかな。
土人形は金沢名物「
加賀八幡起上り」
こっちの土人形は何だろう…
招き猫2匹出たのでぞんぶんに福を招いていただきたい。
ちなみに煎餅は味が無いので、この砂糖菓子を舐めながら一緒に食べるそうです。
諸江屋さんは他のお菓子も面白く、またパッケージも見応えがあります。
おそらく私が住んでいた大学時代からとってある包みが以下。
古い金沢の地図を包装紙にしたり、不織布に明るいブルーで火消しが振り回す纏(まとい)の文様図鑑になってたり。
(加賀藩おかかえの大名火消しは特に加賀鳶と言われて特異な装束と威勢の良さ、見事な火消し活動で名高かったそうです)
一緒にカタログもとってありました。フォーチューンクッキーのような占い入り煎餅とか。
くす玉はお正月に盛り上がりそうですね。
他、おとぎ話の絵が描かれた箱入りで葛湯の中に主人公たちが現れるオトギクヅユや、ココア落雁が巾着型の箱に入ったLa・kuGaNもおすすめです。