旧任天堂本社「丸福樓」見学ツアーレポ
任天堂記事が続きますが、77年前の今日・11月20日に設立した旧任天堂「丸福」本社、現ホテル「丸福樓」をモダン建築祭のツアーで見学してきましたのでレポートです🧧🎴
INDEX
外観と入口
建物自体は90年程前の建築ですが本社としては22年しか使われず、その後は2年前にホテルになるまで空家で、一人の方がたまに換気や掃除してくれてたおかげで今活用できてるそうです。大変にありがたいですね…
2022年にホテル「丸福樓」として株式会社プラン・ドゥ・シーによりリニューアルされ、こちらの会社は歴史的建築物を素敵に活用されることで定評があるので楽しみにしていました。(ガーデンオリエンタル京都SODOなど、私も披露宴会場に使いましたがめちゃくちゃかっこいいです)
この表札にもあるように、この時の任天堂の主力商品はかるたや花札、トランプといったカードゲームです。
MacBookが若返ってピチピチになったので初めてPremiere Proインストールしてインスタのカバー動画作ったhttps://t.co/w0AUFEw5dd pic.twitter.com/6dt4tqJeny
— zooo (@zooo_) November 8, 2024
外で散々撮影後、中で受付しました。(インスタのカバー用に動画も作ってみました)
レセプションにいるサギの像は、当時の任天堂の書類を貼り固めて出来てて、川が近いので近所によく居たから作られたそう。
サギの下は元井戸で、天井の穴から2階からも汲んでいたとのこと。
当時商品展示として使われてた花札大型模型
ガイドはホテルの方がとても詳しくしてくださった。
ここは受付なので請求書入れがあります。
ライブラリーのオブジェとバー
ライブラリーに集められた見学者に配られたトランプ型の施設マップ
事務所棟・新築棟・住居棟・倉庫棟と連なった長細い構成で、新築部分は安藤忠雄さん設計です。
ライブラリーには任天堂関連書籍や現代アートが飾られています。
こちらはNintendo64ロゴオブジェ
100年後のSwitchという現代アート
注意事項を聞いて見学開始。
仕上がった製品を並べていたカウンターを何とかそのまま活かしたいと作られたバー。このために設られたかのようにぴったりです。
倉庫棟
倉庫の入口
看板と箱は当時のもの。
倉庫1Fの物品用エレベーター
踊り場は休憩スペースになっていました。
そこに飾られていた紙のトランプと大ヒットしたプラスチック製トランプ
最上階のお部屋のテラス
東側は鴨川で、清水寺まで見渡せる景色でした。
(隣に新築の建物が建設中で、この景観は保たれるのか…?)
テラスの入口上に任天堂の社名が
最上階のエレベーター
住居棟
次は住居棟です。任天堂創業家の山内さんが住まわれていた建物。こちらは玄関です。
客室のルームプレートは作り直したけどデザインは当時のまま。小さく任天堂とあります。
1階にあるこのホテル唯一の和室。露天風呂がありました。
随所にあった何か植物の釘隠
階段や各部屋の壁紙などの装飾がブルーグリーン系の「花緑青(はなりょくしょう)」で統一されて美しい。
掲示されていた説明によると「当時会議室として使われていた部屋には、植物の模様が施された布製の壁紙が使用されていました。日焼けしていない裏側はより濃い花緑青を残した状態で発見されました」とのこと。
階段にあるステンドグラス
住居棟は部屋ごとにデザイン違いの飾りの暖炉(当時なんと畳の部屋だったため)があり、剥がしてないから確定ではないけど希少な「泰山タイル」が使われて華やかです。
こちらは階段の壁のタイル
踊り場の出窓にもタイル
客室天井の照明装飾
クラシックモダンなインテリアの客室
壁紙や随所にあるステンドグラス、天井の装飾は当時の山内家の奥様の趣味だそうで、建物の完成時に築主などの名前を書く棟札に名前が載っていて、女性がここに書かれるのは大変珍しいことだそうです。山内家のアートディレクターだったんですね。
ラウンジ・お土産
ラウンジにはタイルモザイク画のサギが。当時は何でもない壁に描かれていたものを持ってきたそう。
当時の椅子も何脚か置かれています。
日本に一人のレゴビルダーの方に作って頂いたという丸福樓
よく見てもレゴに見えない…タイル感がよく出てます。
当時の鍵がオブジェに
こちらで見学は終了、解散〜となった後にお願いして購入させていただいた表札キーホルダー!
表裏でバイリンガルになっており、入口左右に飾られていたものをどちらも楽しめるし、金属製でズッシリ感もかっこいい… なかなか使えなそうだけどとてもいい記念になりました。
今回は運良く抽選に当たり京都モダン建築祭のツアーとして参加できましたが、普段でも体験予約サイトOtonamiから見学ツアー付きディナーに申し込んだり、もちろんお泊まりすれば館内見学が可能です。
細川亜衣さんプロデュースのお料理もレストランインテリアもとっても興味があるので、いつかディナーに行ってみたいな…