編み物ショップ「イトコバコ」トータルデザイン
手芸メーカー・ハマナカが母体の、編み物の材料と道具と編み方レシピをオリジナルの紙箱に詰めたキットを販売するショップ「イトコバコ」のロゴ、ショップカードや名刺・紙袋などのショップツール、商品パッケージである紙箱、サイトなど、お店立ち上げ全般に渡ってデザインを担当させて頂きました。
上の画像はホームページ、下のこちらはオンラインショップです。
ロゴは、京都の町家を店舗とした個性を、純和風の渋さは出さずに少しだけ醸し出し、 第一印象としては手作りのあたたかみを感じさせつつも、スッキリと甘過ぎない現代らしさを文字の形・余白・そしてネイビーというカジュアルな色で表現しています。
メイン商品のパッケージでありイトコバコの主役ともいえる紙箱は、いちばん気をつかいました。
とはいえ私の出産の関係で商品撮影を早々にしなくてはならず、ロゴ決定後すぐとりかかってサンプル納品までスピーディーでした。
このように横から光が当たるとわかりやすいのですが、結構くっきりと柄がデボス(凹み)加工されてるんです。
右の大は編み図を、左の小は伝統的なアラン模様を並べています。
小2個=大1個のサイズで、お家で並べて収納箱として使い続けてもらえます。
内側が黄色い板紙を使用しているため、開けると変化があります。
紙袋も箱に合わせて大小。イトコバコのマークである毛糸玉がコロコロ転がっているパターンです。
その他ショップツール。ショップカード・ポイントカード・ニット完成品サンプルに使用糸など情報を書いて付ける下げ札・名刺
こちらは初心者の方向けの「編み物基礎ブック」。なかなかのボリュームです。
ニットキットに付いてくる編み方レシピはフォーマットをデザインしました。
毛糸玉にするほどではない少量の糸を複数巻いてキットに入れたり、販売する台紙。
使い切るとニットのイラストが出てきます。
内覧会の案内状、こちらだけ出産後にデザインしました。2枚とも厚紙で、1枚の裏は一面編み図柄です。
初めての実店舗グラフィック&Webまるごと案件、しかもハマナカさんという私もおばあちゃんも知ってる会社のコンセプトショップだなんて気負いもありましたが、ニットの材料を箱に詰めて京町家で販売というオリジナリティある可愛らしいコンセプトの助けもあって、とても楽しく考えることができました。今後も興味深いイベント・ワークショップが企画されそうなので、一ファンとして参加しつつお店づくりのお手伝いも続けられたらなぁと思います。
とりあえず、編み棒に毛糸を付けるとこからわからないド素人なので教わらないと……