7年ぶりの金沢
ずっと行きたいなあと思っていた第二の故郷・金沢に、夏休み後半に行ってきました。
初めて訪れたお店や買ったものなどの紹介です。
最初の写真の、絵画のようなでも立体的な不思議なお花は、atelier taffeta <アトリエタフタ> さんの刺繍作品です。
金沢で個性的な小さなお店が集まる新竪町商店街にお店があります。
私が美大生だった頃ここはbenlly’s & Jobという有名店の別館でした。
当時本館の店長だった方がこの別館を譲り受けて刺繍作家となりお店も構えられたとのことです。
美大時代は店長さんを拝見してはいたものの知り合いではなく、今回こちらで初めて作品を買わせていただき、その流れで身の上話をしました。
連れて行った夫もいたく作品を気に入り、大人買いしたためせっかくならブログに載せてもらおうと、翌日再訪して店内を撮らせていただきました。
ご覧の通り鮮やかな糸がギュウギュウに刺された可愛らしい作品がたくさんあるので、とても撮り甲斐がありました…
購入したのはまずは幅4cm程のコロンとしたブローチ。
図柄がほんとにたくさんあって悩みました。
裏の安全ピンに画鋲をひっかけると壁にも飾れるかなーと思い。裏のピンク色が壁にほんのり反射します。
こちらは幅17cm程の中くらいサイズ。シンプルな図柄と色味が一番気に入りました。
店主で刺繍家の高(はしごだかの高・タカ)さんは図柄のデザインもだし配色の組合せもとてもセンスがある方で、加えて形や飾り方のアイデアも新鮮なので、どんどん新しい作品にチャレンジしていって欲しいと期待しています。
夫はこのお花が「美味しそう」と気に入り購入。
刺繍枠に穴をたくさん空けた別布をあてがっている、他と一風変わった作品です。
エクレア(命名)は寝室に飾ってます。
高さんは昨年末に図案付きの本「花と幾何学もようの刺繍」も出されてます。
刺繍は出来るようになりたいものの中々ヘタクソなのですが、色合わせと形を見ているだけでも十分楽しいです。
そのアトリエタフタのお向かいに美大時代からあった「KiKU」さんでは、ずっと探していた金属製の菓子切りを購入。
ジュエリーショップなので7年前に買った上記写真右端の蝶ピアスなど主にアクセサリーが並んでますが、他のカトラリーもめちゃくちゃかっこいいです。彫金作家の竹俣勇壱さんによる作品。
茶托は、金沢旅行以前に京都の五条陶器市にて買っていた3組の青磁の湯のみ茶碗に合いそうだと、東茶屋街に出来ていた「喜八工房 金沢店」にて購入。直販売のため他よりお安いそうです。もう5年くらい喜八さんの木製お茶碗を使っていたのもあってお店に入ってみたところ茶托を見つけられて嬉しい出会いでした。息子のおかずやおやつも載せられそうだし…
ちなみに底に貝や川魚や小鳥が浮き彫りになっているのです。冷茶を入れたらさぞ涼やかだろうなと、暑い市で見たのですごく惹かれました。一昨年の陶器市でも見たと思うので毎年出店されてるかもです。
他によかったお店は、上記2店の新竪町商店街のおとなり・竪町商店街(とは言えこちらの方がビルが立ち並び新しい雰囲気。新竪町の方が平屋でとても素朴)に、ずいぶん空き物件が並んでしまい寂しい印象を受けた中でひと際かっこよかった「Cazahana」さん。
ベビーピンク色の、フランスヴィンテージのディゴワン製のお皿を2枚。
こちらのお店もお願いして店内の全体像撮らせてもらえばよかったと悔やんでるほど、ディスプレイが上手でした。
多国籍なあまり見た事ない品を博物館のように余白をとって陳列しつつ、テーブルセッティングやリビングのインテリアスタイリング例も見せていて、海外の最先端ショップのようだった。
と、webショップを今見たら、前々から「好み」ってタグつけてブックマークしてるサイトでした。
他は東茶屋街近くにある「八百萬本舗」、いくつかの金沢ブランドが出店しているモール形式のお店です。ってもこの歴史ありげな店構え。
今さら感はいなめないけど、加賀棒茶も欲しかったので九谷シールのティーバッグ入り缶と、砂糖の代わりにお米や大麦の麦芽糖を使った「たなつや」のブルーベリージャム。
これは包装紙の上からキャップを閉めているのか?!って思ってたけど、このように外でビニール紐で縛ってました。
タフタさんで貰った新竪町商店街のマップと八百萬本舗にあった姫だるまの「乙女の金沢展 in 大阪 2015/9/9~15」DM。
左上の私のショップカードコレクションで堂々のお気に入りNo.1である「茶房一笑」のカードのデザインも含め、全て同じデザイナーさん作です。
これらにとどまらず金沢の「地場産業デザイン」に多くたずさわってるのが田中聡美さん。
以前Ku:nelでも取り上げられていて、デザインのお仕事は好きで調べて知ってはいたものの、今回初めて私と同じ金沢美大で同じ視覚デザイン科で2学年上(つまり同時期に学生だった)なことを知り、めちゃめちゃ先輩やないかい!ってなりました。こちらで卒業制作見たらすっごい見た事あった。
この金沢駅に鎮座するキャラクター「ひゃくまんさん」も田中さんデザイン。
東京の大手広告代理店を辞め金沢にてフリーランスでこんなに地元を華やかに楽しく見せている活躍ぶり、私も一地方デザイナーとして憧れます。絵が描けるって強いなぁ。。
田中さんのデザイン一覧はこちらとこちらにたくさん載ってます。
DMが既出してますが、9月に梅田阪急で「乙女の金沢展」があり、この記事で登場した中ではタフタさん、竹俣勇壱さん、KUTANI SEAL、benlly’s & Job、ひゃくまんさん、たなつや、加賀棒茶 などなどかなりのラインナップみたいなので気になった関西の方は覗いてみてください。(DMの裏面の出店者一覧はリンク先記述の4倍くらいありましたよ!)